新事業進出・ものづくり商業サービス補助金

革新的な新製品・サービス開発、新市場・高付加価値事業への進出、海外市場開拓に必要な設備投資等を支援する2026年の新制度です。

店内で見積書と経費を確認する飲食店オーナー
イメージ画像:飲食店DXナビ編集部制作
飲食店DXナビ編集部

公的機関・制度事務局・サービス提供会社の公開情報を確認し、飲食店向けに整理しています。

編集方針

この記事でわかること

  • 対象となる店舗と申請時期
  • 補助上限・補助率・対象経費
  • 飲食店で考えられる具体的な活用例
  • 申請前の注意点と入金までの流れ

この制度が使えるかどうかは、補助額の大きさではなく、店が実施したい内容と公募要件が合っているかで判断します。

従来のものづくり補助金と新事業進出補助金を統合した制度です。既存商品の単純な販売地域拡大だけでは、新市場進出と認められない場合があります。

先に確認

公募回や申請枠によって条件は変わります。補助金は原則後払いで、交付決定前の契約・発注・支払いが対象外になる場合があります。

制度の概要と早見表

革新的な新製品・サービス開発、新市場・高付加価値事業への進出、海外市場開拓に必要な設備投資等を支援する2026年の新制度です。

現在の状況受付予定
申請時期第1回:2026年8月31日~9月30日18時
補助上限革新的新製品・サービス枠は最大3,500万円、新事業進出・グローバル枠は最大9,000万円
補助率中小企業1/2(条件により2/3)、小規模事業者2/3など

主な対象

新しい製品・サービスや市場への進出によって付加価値向上を目指す中小企業等

同じ制度名でも複数の申請枠があり、対象者、補助率、上限、必要書類が異なることがあります。まず自店がどの枠に該当するかを確認し、見積もりや事業計画はその後に準備します。

申請を検討しやすい店舗

次の項目に当てはまる場合は候補になります。ただし、該当するだけで採択されるわけではありません。現状の課題と導入後の効果を数字で説明できる状態にします。

検討の目安

  • 既存店舗の通常営業とは異なる新事業を始める
  • 設備投資を伴う具体的な事業計画がある
  • 付加価値向上と賃上げを中長期で実行できる

補助金ありきで考えない

「採択されたら何かを買う」のではなく、売上、人手不足、作業時間、販路など、先に経営課題を決めます。不採択の場合も必要な投資か、維持費まで支払えるかを確認します。

飲食店で考えられる活用例

以下は検討の入口となる例です。設備・サービスの登録状況、事業計画、公募回の要件によって、同じ商品でも対象外になる場合があります。

01

店舗運営の知見を生かした新サービスを開発

導入前の作業時間、販売数、対応件数などを記録し、導入後に何をどれだけ改善するのかを事業計画へ落とし込みます。

02

食品加工・物販など新しい収益事業へ進出

導入前の作業時間、販売数、対応件数などを記録し、導入後に何をどれだけ改善するのかを事業計画へ落とし込みます。

03

高付加価値な商品を新市場へ展開

導入前の作業時間、販売数、対応件数などを記録し、導入後に何をどれだけ改善するのかを事業計画へ落とし込みます。

04

海外需要向けの商品・提供体制を整備

導入前の作業時間、販売数、対応件数などを記録し、導入後に何をどれだけ改善するのかを事業計画へ落とし込みます。

CASE

店舗運営の知見を生かした新サービスを開発

「便利になりそう」だけではなく、現状の作業、月間件数、担当人数を確認します。導入費、月額費、教育時間も含め、補助金がなくても回収できる投資かを試算します。

対象経費の考え方

制度で案内される主な対象経費は次のとおりです。実際の対象可否は、公募要領、申請枠、事務局の登録情報、契約日と支払日などで決まります。

  • 機械装置・システム構築費
  • 技術導入費・専門家経費
  • 運搬費・クラウドサービス利用費
  • 原材料費・外注費など枠ごとの対象経費

見積書で確認する項目

  • 本体価格、設置、初期設定、研修、保守、月額費用が分かれているか
  • 対象期間内に納品・支払い・実績報告まで完了できるか
  • 補助対象外の費用を含めても自店で支払えるか
  • 相見積もりや指定様式など、公募要領の条件を満たすか

申請から入金までの流れ

  1. 課題と投資目的を決める何を買うかより先に、売上・作業・人手不足のどこを改善するか決めます。
  2. 最新の公募要領を読む対象者、経費、期限、電子申請、必要書類を確認します。
  3. 見積もりと事業計画を作る現状値、導入内容、効果、実施体制、資金計画を具体化します。
  4. 申請・審査を待つ採択と交付決定は同じ意味ではありません。事務局の案内を確認します。
  5. 交付決定後に実施する対象期間と手順を守って契約、発注、納品、支払いを進めます。
  6. 実績報告後に入金される請求書、振込記録、写真、成果資料を保管し、確定検査へ対応します。

よくある失敗と申請前の注意点

01

3つの申請枠から事業に合うものを選ぶ

申請期限だけでなく、書類取得、支援機関への相談、見積もり、電子申請の準備期間を逆算してください。

02

革新性または新市場・高付加価値性を具体的に説明する

申請期限だけでなく、書類取得、支援機関への相談、見積もり、電子申請の準備期間を逆算してください。

03

賃上げ等の共通要件を確認する

申請期限だけでなく、書類取得、支援機関への相談、見積もり、電子申請の準備期間を逆算してください。

04

締切直前ではなく電子申請を早めに準備する

申請期限だけでなく、書類取得、支援機関への相談、見積もり、電子申請の準備期間を逆算してください。

資金繰り

補助対象になっても、補助率以外の自己負担分と、入金までの立替資金が必要です。消費税や対象外経費を含めた支払総額で準備します。

よくある質問

個人事業主の飲食店でも申請できますか?

制度の対象要件を満たせば個人事業主が申請できる場合があります。新しい製品・サービスや市場への進出によって付加価値向上を目指す中小企業等。法人・個人の別だけでなく、従業員数、事業期間、申請枠ごとの条件を公募要領で確認してください。

採択前に設備を注文してもよいですか?

交付決定前の契約・発注・支払いが補助対象外になる制度が多くあります。納期を急ぐ場合でも、必ず最新の公募要領と事務局の案内を確認してから進めてください。

補助金はいつ入金されますか?

多くは事業実施と実績報告、確定検査の後に支払われます。先に全額を支払う資金が必要になるため、自己資金や融資を含む資金繰りを準備します。

申請すれば必ず採択されますか?

採択は保証されません。要件を満たすだけでなく、経営課題、投資内容、期待する効果、実施体制を具体的に説明する必要があります。不採択でも事業を続けられる計画にします。

公式情報・参考資料

当サイトの説明だけで判断せず、以下の政府・事務局ページから最新の公募要領と更新情報をご確認ください。

制度情報の最終確認:2026年7月11日

まとめ:制度より先に、店の課題を決める

新事業進出・ものづくり商業サービス補助金は、要件と投資内容が合う店舗にとって選択肢になります。ただし、採択や入金を前提に契約を進めず、実施時期、自己負担、維持費、期待する効果を先に整理してください。