「月商300万円を目指す」だけでは、その数字が店に必要な売上か分かりません。家賃、人件費、食材原価などを分け、赤字にならない売上を計算してから、1日売上と客数へ落とします。
無料損益分岐点計算
固定費、変動費率、営業日数、客単価を入力すると、損益分岐点売上高と1日あたりの必要客数を確認できます。費用区分が曖昧な場合は、下の説明を先に確認してください。
損益分岐点・必要売上を計算
月間の固定費、変動費率、目標利益を入力してください。
簡易試算です。費用の固定・変動区分や税務上の扱いは業態・会計方針で異なります。
損益分岐点売上高とは
損益分岐点売上高は、売上高と費用が等しく、利益が0になる売上高です。売上に比例する変動費と、売上にかかわらず一定的に発生する固定費へ分けて計算します。
変動費率が35%なら、売上の65%が固定費と利益へ回る限界利益率です。固定費120万円を65%で割ると、損益分岐点は約184万6,154円です。
飲食店の固定費と変動費
固定費の例
- 店舗家賃・共益費
- 正社員給与の固定部分
- リース料・保険料
- 通信・予約サービスの月額
- 減価償却費
変動費の例
- 食材・飲料の売上原価
- 販売量に連動する包装資材
- 決済・デリバリー手数料
- 売上連動のロイヤリティ
- 販売量に応じて増える経費
人件費や水道光熱費は完全な固定費・変動費にならない場合があります。一定部分を固定費、売上や営業時間で増える部分を変動費として分ける方法があります。
完璧な区分より、毎月同じルールで計算することを優先します。区分を変えた月は、その理由を記録します。
固定費120万円の具体的な計算例
客単価3,000円、月26日営業の店
目標利益30万円を含む月間必要売上約230.8万円なら、1日売上は約8万8,757円、必要客数は約30人です。曜日で客数が違うため、平日25人・週末40人など現実の配分へ直します。
必要売上を1日客数へ変換する
ランチとディナー、平日と週末で客単価・席回転が異なる場合は分けて計画します。必要客数が席数や営業時間から見て非現実的なら、客単価、粗利率、固定費、営業形態を見直します。
現場へ落とす項目
- ランチ・ディナー別の必要売上
- 曜日別の必要客数
- 席数と必要回転数
- 予約と当日客の構成
- 商品別の粗利益と販売目標
損益分岐点を下げる方法
- 廃棄と過剰盛り付けを減らす品質を落とさず変動費率を改善します。
- 低粗利商品の価格と構成を直す販売数と粗利益から対象を選びます。
- 利用していない固定契約を整理する解約期限と業務への影響を確認します。
- 時間帯別の採算を確認する営業時間とシフトを売上・提供品質から調整します。
- 売上を生みにくい作業を減らす転記や定型問い合わせを見直し、接客・調理へ時間を戻します。
単純な人員削減や品質低下は売上も下げる可能性があります。変更後の客数、提供時間、粗利益を一緒に確認します。
よくある間違い
売上目標だけを高く設定する
席数と営業時間から実現できる客数か、必要な人員と仕入れを用意できるか確認します。
借入返済を損益だけで見る
元本返済は費用に出なくても現金を減らします。損益分岐点とは別に資金繰り表へ入れます。
一度計算して終わる
仕入価格、給与、家賃、売上構成が変われば結果も変わります。月次締め後に更新します。
よくある質問
人件費は固定費ですか、変動費ですか?
正社員給与の固定部分は固定費、売上や営業時間に応じて増えるアルバイト代は変動的に扱うなど、管理目的で分けます。毎月同じルールを使うことが重要です。
目標利益を含めた必要売上も計算できますか?
固定費に目標利益を足し、1-変動費率で割ります。借入返済や設備資金など現金支出も別に資金繰り表で確認します。
損益分岐点を下げるには固定費を削ればよいですか?
固定費削減は一つの方法ですが、粗利率改善や客単価の見直しもあります。品質や売上を落とす削減は逆効果です。
計算結果どおり売れば黒字になりますか?
入力した費用区分と変動費率が正しい前提の概算です。臨時費用、税金、借入返済、売上構成の変化もあるため、実績と毎月照合します。
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本記事と計算結果は一般的な参考情報です。会計上の費用区分は税理士等へご相談ください。
