営業後に全品を数えるのが負担なら、棚卸しする品目を絞って始める方法があります。金額が大きい食材、欠品すると困る食材、廃棄が多い食材から始めれば、少ない作業でも経営に必要な変化をつかめます。
1. 在庫を3つに分ける
すべてを同じ頻度で数える必要はありません。高価な肉・魚・酒類、回転の速い定番品、調味料や消耗品に分けます。高価な品と廃棄の多い品は細かく、動きの少ない品は月1回など、重要度で頻度を変えます。
保管場所もそろえます。同じ商品が冷蔵庫、倉庫、調理場に分散していると、在庫があるのに追加発注する原因になります。
2. 棚卸しは同じ日時・同じ単位で行う
月末営業後など、毎月同じタイミングで数えます。営業前と営業後が混ざると、売上との対応がずれます。
キロ、パック、本、ケースなど単位を固定します。開封済みの商品は、半分、4分の1など現場で判断できる単位を決めておきます。完璧な精度より、毎月同じ方法で続けることを優先します。
3. 発注点は納品までの日数から決める
残りが少なくなった感覚だけで発注すると、担当者によって量が変わります。1日の平均使用量、納品までの日数、安全分を使って、発注する在庫量の目安を決めます。
曜日や予約によって使用量が変わる食材は、通常日と繁忙日を分けます。天候で客数が動く店は、直近の予約と天気も確認します。
4. 在庫表に残す項目
項目を増やしすぎると記録が止まります。判断に使う項目だけに絞ります。
- 品名と保管場所
- 数える単位
- 現在庫
- 発注点と発注量
- 仕入単価
- 廃棄数量と理由
- 記録した日と担当者
高価な酒と欠品しやすい食材だけから始める例
全品棚卸しが続かない店なら、高価な酒5品と欠品すると看板商品を出せない食材5品に絞ります。1日の使用量と納品日数から発注点を決め、緊急発注が起きた品だけ修正します。
上記は考え方を説明するための想定例です。取材した店舗の実績ではありません。
参考情報
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記事更新:2026年9月6日
この記事は一般的な店舗運営の考え方をまとめたものです。会計、税務、法務、労務など個別判断が必要な内容は、税理士、弁護士、社会保険労務士、公的相談窓口等へご相談ください。編集方針を見る
