飲食店のキャッシュレス売上はいつ入金される?

入金予定表の作り方と記入例

カードやQR決済の売上が通帳に入るまでの時間差を、飲食店向けに説明します。締日、振込日、手数料、返金を分けて、支払いに使える金額を確認する方法です。

店内で見積書と経費を確認する飲食店オーナー
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レジの売上は増えているのに、家賃を払う口座にお金が足りない。カードやQR決済の割合が増えたときは、売上日と振込日のずれを確認してください。来週振り込まれる売上は、今日の仕入れ代金には使えません。決済会社ごとの入金予定を並べると、支払い前に不足額を見つけやすくなります。

1. 売上日・締日・振込日を分ける

売上日は、お客様が代金を支払った日です。締日は、決済会社が振込対象の売上を区切る日。振込日は、そのお金が指定口座へ入る日です。月末の売上が翌月に入金されても、それだけで異常というわけではありません。

管理画面の取引履歴に売上があっても、振込予定に含まれているかは別に確認します。集計の締め時刻や売上確定の条件によって、次の振込に回る場合があります。入金予定表には、売上日ではなく、管理画面に表示される振込予定日を記入してください。

振込回数はサービスや口座によって異なります。例えばAirペイの公式案内では、三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行は最大月6回、それ以外の銀行は月3回とされています。これはすべての決済方法に共通する条件ではありません。自店の契約と対象ブランドの振込予定を確認してください。

2. 決済方法ごとに、入金先と日付を一度書き出す

カード、QR決済、予約サイトでの事前決済、デリバリーの売上を別々に並べます。同じ端末で受けた決済でも、振込元やサイクルが分かれている場合があります。通帳の振込名義だけでは分かりにくいときは、サービス名と入金先口座を対応させたメモを作ります。

記録する項目は『サービス名・対象期間・振込予定日・入金予定額・入金先・確認済みか』の6つで足ります。最初は来月末までの予定を埋め、家賃や給与の支払日を同じ表に書き込みます。日付が未確定の売上は、確定済みの入金と分けてください。

月末や連休前は、金融機関の休業日による扱いにも注意します。前営業日になるか翌営業日になるかを自己判断せず、サービスの案内と管理画面を確認します。

3. 記入例:売上30万円でも、振込額は30万円とは限らない

ここからの数字と日付は説明用の仮定で、実在サービスの契約条件ではありません。カード売上30万円、差し引かれる決済手数料9,000円、振込手数料なし、取消・返金なしとします。この場合、通帳への入金予定額は29万1,000円です。

『9月1〜10日分/9月16日入金予定/29万1,000円/営業口座』という1行を作り、入金後に通帳と照合します。レジの売上30万円と通帳の29万1,000円を比べて、9,000円の売上が消えたと考えないようにしてください。会計帳簿への具体的な記帳方法は、使っている会計ソフトや税理士に確認します。

取消や返金、前回分の調整がある場合は、入金明細の内訳を見ます。単純に売上へ手数料率を掛けた金額と一致しないこともあります。返金した日と入金から差し引かれる日が違う場合もあるため、差額を手入力で埋める前に明細を確認してください。

4. 入金前に支払日が来ると、いくら不足するか

仮に9月14日の口座残高が20万円、15日に家賃など25万円の支払い、16日に先ほどの29万1,000円の入金があるとします。16日には残高が増える予定でも、15日の時点では5万円不足します。月の合計では黒字に見えても、日付を並べると支払いに間に合わないことが分かります。

現金売上を口座へ入れる予定も含めて、支払い前日の残高を確認してください。不足が予想される場合は、早めに取引金融機関や支払先へ相談します。振込日を早めるオプションがあっても、対象条件や追加費用の確認が必要です。利用すれば必ず間に合うとは限りません。

5. 二重計上を防ぐには、入金の見込みと確定を分ける

来週のカード入金を売上予測から概算していた場合、確定した振込明細が出たら、その見込みの行を置き換えます。見込み額と確定額の両方を入金として足すと、使えるお金を多く見積もってしまいます。予定を更新した日も記録しておくと、担当者同士で確認しやすくなります。

現金売上を銀行へ預ける際も、現金と預金を合計して管理する表では、自分のお金の移動を新たな売上として加えません。口座だけの残高表と、手元現金も含めた資金繰り表では記入方法が違います。表の対象がどちらなのか、最初に決めてください。

6. 毎週の確認は、未入金の行を追うところから

週に一度、予定表と通帳を照合します。入金済みの行には実際の振込日と金額を記録し、金額が違えば明細を確認します。予定日を過ぎたものは、口座情報、振込保留などの通知、管理画面のステータスを確認してから決済会社へ問い合わせます。

確認用に残すのは取引番号、対象期間、金額などです。カード番号やお客様の個人情報を、資金繰り表へ写す必要はありません。担当者を変えるときは、表の場所と照合する管理画面も引き継いでください。

  • 今週の入金予定と実際の入金を照合する
  • 手数料・返金・調整額の差を明細で確認する
  • 翌週の家賃・給与・仕入れの支払前残高を見る
  • 未確定の入金予定は確定分と分ける

参考情報

料金、規約、制度、検索サービスの仕様は変更されることがあります。実際に契約・申請・設定を変更する前に、必ず提供元の最新情報を確認してください。

記事更新:2026年9月6日

この記事は一般的な店舗運営の考え方をまとめたものです。会計、税務、法務、労務など個別判断が必要な内容は、税理士、弁護士、社会保険労務士、公的相談窓口等へご相談ください。編集方針を見る