飲食店で電話に出られないときの対応

留守電・営業時間外・折り返しの文例

ランチの混雑中や定休日に電話へ出られないときの案内文を紹介します。留守電の予約を確定と誤解させない言い方、折り返しの記録、ネット予約への案内まで説明します。

開店準備中にスマートフォンの着信内容を確認する飲食店オーナー
イメージ画像:飲食店DXナビ編集部制作
飲食店DXナビ編集部情報源・編集方針

会計中に電話が鳴り、出られないまま切れてしまった。後でかけ直したら、何の用件だったか分からない。少人数で営業する店では、こうした電話の扱いを決めておくと引き継ぎが楽になります。ここでは、電話を受けられない場面に絞り、案内文と店内での確認方法を紹介します。

1. 『出られません』の後に、お客様が取れる方法を一つ伝える

留守番電話に切り替えるなら、店名、出られない理由、その後の連絡方法を短く伝えます。折り返すのか、別の時間に電話してもらうのか、ネット予約を案内するのか。店側で実際に対応できるものを選んでください。

折り返しの担当者が決まっていないのに『必ず折り返します』と案内すると、お客様を待たせてしまいます。営業時間外の録音を翌営業日まで確認できない場合は、その点を明示します。自動音声やAIの導入前でも、使っている電話機の留守電機能でできる範囲から始められます。

以下の文例の店名・日時・受付時間は仮のものです。録音機能がない電話で『メッセージをお残しください』と案内しないよう、実際の機能に合わせて変更してください。録音した後は、別の電話からかけて最後まで聞きます。

2. 営業中に手が離せないときの留守電

文例:『お電話ありがとうございます。〇〇食堂です。ただいま接客中のため電話に出られません。折り返しをご希望の方は、お名前、お電話番号、ご用件をお残しください。本日15時から17時の間に順次ご連絡します。ご予約は、この録音だけでは確定しません』。

15時から17時に確認できる店を想定した例です。終日忙しい日には守れない時間を録音せず、『次の電話受付は17時からです』など、自店の運用に合う案内にします。『少々お待ちください』だけを繰り返すより、電話を切った後にどうすればよいかが伝わります。

当日の来店や予約変更は、数時間後の折り返しでは間に合わないことがあります。留守電を確認する時刻を決め、当日の予約に関する伝言がないか先に見ます。電話を受けられない時間が長い場合は、予約時にも当日の連絡方法を案内しておきます。

3. 営業時間外・定休日・臨時休業の文例

営業時間外の例:『〇〇食堂です。本日の電話受付は終了しました。次の受付は明日11時からです。ご予約は公式サイトからも承っています』。毎日の録音変更が難しければ、曜日ごとの電話受付時間を案内する形にします。営業時間と電話を取れる時間が違う店は、両者を混同させないようにしてください。

定休日の例:『〇〇食堂です。本日は定休日です。次の電話受付は木曜日11時からです。メッセージへのご連絡は、木曜日以降となります』。録音を確認して折り返す店の例なので、伝言を受け付けない場合は最後の一文を省きます。

臨時休業の例:『〇〇食堂です。9月16日は臨時休業いたします。9月17日11時から営業予定です』。臨時の案内には日付を入れ、通常の案内へ戻す日を店内メモにも記入します。留守電だけを直しても、サイトや予約ページの営業日が古いままだと、お客様は迷います。

4. 折り返しの最初に、今話せるかを確認する

折り返しの例:『〇〇食堂の△△です。先ほどお電話をいただいた件でご連絡しました。今、お話ししてもよろしいでしょうか』。相手が確認できるまでは、予約内容などを詳しく話さないようにします。留守電を残す場合も、店名と連絡先を中心にし、個別の予約情報は入れない方が安心です。

予約の伝言があった場合は、席の空きと内容を確認してから確定を伝えます。『録音を受け付けたこと』と『席が取れたこと』は別です。折り返し前に別のスタッフがネット予約を受けることもあるため、必ず現在の予約台帳を見てください。

折り返してもつながらないときは、かけた時刻と結果を残します。同じ用件で何人ものスタッフが電話しないよう、次に連絡する担当者を一人決めます。着信履歴だけでは用件が分からない場合もあるので、不明な点は推測せずに聞き直します。

5. 引き継ぎメモには、対応済みかどうかまで書く

例えば『14時10分/予約日時の変更希望/店長が16時に折り返し/未対応』と記録します。連絡後は『16時15分、変更内容を確認し予約台帳を更新/対応済み』へ直します。名前と電話番号は対応に必要な範囲で扱い、お客様から見える場所にメモを置かないでください。

伝言を録音する場合、内容から個人を識別できれば個人情報にあたります。個人情報保護委員会のFAQは、個人情報に該当する通話について利用目的の通知または公表が必要と説明しています。保存先、聞ける担当者、不要になった録音の削除方法も店内で決めます。

  • 着信・録音を確認した時刻
  • 用件と、当日の対応が必要か
  • 折り返す担当者と予定
  • 連絡した時刻と結果
  • 予約台帳などへ反映したか

6. ネット予約を案内するときは、予約の確定方法もそろえる

長いURLを電話で読み上げても覚えにくいため、『公式サイトの予約ボタンからお進みください』など、見つけやすい入口を案内します。そのボタンがスマートフォンで開けるか、受付停止中になっていないかも確認してください。ネット予約がない店は、この案内をそのまま使えません。

空席からすぐ確定する予約と、店の返信後に確定する予約では、お客様への説明が違います。店の返信を待つ仕組みなら、そのことを送信画面と受付メールに書きます。当日の変更・キャンセルを別の連絡方法で受ける場合も、予約確認時に伝えておきます。

一週間ほど運用したら、録音を確認できなかった日、折り返しが遅れた用件、同じ問い合わせが続いた項目を見直します。電話の対応件数を減らすことだけでなく、予約変更の伝言を見落としていないかを確認してください。

参考情報

料金、規約、制度、検索サービスの仕様は変更されることがあります。実際に契約・申請・設定を変更する前に、必ず提供元の最新情報を確認してください。

記事更新:2026年9月12日

この記事は一般的な店舗運営の考え方をまとめたものです。会計、税務、法務、労務など個別判断が必要な内容は、税理士、弁護士、社会保険労務士、公的相談窓口等へご相談ください。編集方針を見る